刃から柄まですべてが一枚のセラミックパネルから切り出された完全非電導、腐食、錆び付き一切なしのセラミックナイフです。黒い刀身はより硬質で鋭利なブラックセラミックの証。ハイテクロープの加工や緊急時に硬いロープをさっと切る、通電している恐れの有る場所で作業する時などに大変信頼出来るナイフです。
【ご注意】
このナイフは首にかけて、またはキャビンの入り口やロッカー内のすぐ出せる場所に鞘を固定して頂くことを想定して作られており、鞘からナイフを抜く際は必ず片手で行ってください。下写真のように片手で鞘を握り、もう一方の手でナイフを抜くと鞘を持っている方の手を切る恐れがあります。
セラミックナイフ とは
驚異的な切れ味でダイニーマやケブラーもスパッと切断出来ます。しかも研磨作業なしでも長期使用可能(刃こぼれしても研磨すれば切れ味が復活します。)金属ではないので錆びる心配もなく、濡れたままでも問題ありません。電導もしないので絶縁電工ナイフとしても安心、安全にお使いいただけます。化学物質と反応せず美しい光沢を保ち、刃に食材の臭いがうつりません。揺れる船上でも安心してお使い頂けるよう先端を丸く削ったものもあり、多くのモデルは柄の中に刃を収納出来る安全&コンパクト設計です。
セラミックナイフQ&A
これらの商品のお買い上げ、ご使用にあたってはお住まいの国や地域の法令、条例等を遵守して頂きますようお願い申し上げます。
白い刃と黒い刃の違いは何ですか。
セラミックの刃は高温で仕上げる事で黒くなります。黒い刃は白い刃よりも密度が高く、より硬い刃となります。しかし白いセラミックの刃も十分な硬度を持っているため、一番大きな違いは「見た目」と言えます。なお、黒い刃はその硬さゆえにチップ(欠ける)しやすい場合があります。このため用途によっては白い刃のほうが使いやすい可能性もあります。
すぐに折れてしまいませんか。
硬質なステンレス製の刃物と比較して極端に折れやすいということはありません。セラミックナイフが折れたり欠けたりしてしまう原因として多いのは刃の先端や背をドライバー代わりにしたり、容器の蓋などをこじ開けるのに使った場合です。硬いものを切る場合も刃に横向きの力がかからないようにご注意頂き、まっすぐに切って頂ければ折れる心配はありません。なお、チップしてしまっても研磨して元の切れ味を取り戻す事が出来ます。
本当に錆びませんか。
セラミックの刃自体は錆びる事はなく、お酢などに浸かっても侵蝕を受けることはありません。しかし固まった塩の結晶や砂粒が折り畳み用の可動部に詰まる場合があります。また柄の部分などに用いられている部品は錆びる場合があるため汚れた場合は洗って頂ければより長くお使い頂けます。
お手入れはどのようにすれば良いですか。
セラミックナイフは非常に摩耗に強く、一般的なステンレス製の刃物に比べて10倍から、使い方によっては40倍程度長持ちします。長期使用によって切れ味が落ちて来ても研ぐことも可能です。また、これらのナイフには多くのボルト類が使用されており、次第に緩んでくる場合があります。不慮の事故を防ぐ為にもボルトの締め直しは定期的に行って下さい。また金属部分は錆びてしまう恐れがあるため真水で洗って頂ければ長く美しい姿を保てます。
セラミックナイフの研磨方法
1. 弾力があり平らな面を用意する
研磨時にナイフの角度を調整しやすくするために弾力のある面で作業します(左写真はスチレンボード上で研磨しています)。
2. 荒目のシャープナーで削る(チップ時)
刃が欠けている場合は600番程度のシャープナーで刃先が均一になるまで削ります。シャープナーを水で濡らし、刃の背を手前に向け、わずかに角度をつけて引くように研いで下さい。比較的速く刃が削れる場合があるのでご注意ください。刃の両面を20ストロークずつ削ったら刃の状態を確認してください。
3. 目の細かいサンドペーパーで仕上げる
通常の研磨、あるいは2の工程でチップを修復したら、徐々にサンドペーパーの目を細かくして仕上げていきます。2同様水をつけ、わずかに角度をつけて研磨してください。800番〜2000番程度のペーパーが適しています。
ご注意
研磨をする際、1000番程度のナイフ用電動シャープナーをお使い頂ければさらに鋭さを取り戻す事が出来ます。このページでご紹介している方法でも十分に研磨は出来ますが、研磨角度等によってはかえって切れ味を損ねてしまう場合がありますので予めご了承ください。